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核物理学:核変形に対抗する二重魔法性の拠点として明らかになった78Ni

Nature 569, 7754 doi: 10.1038/s41586-019-1155-x

原子核の魔法数は、原子核内部の陽子あるいは中性子のエネルギー殻が完全に占有された状態に相当する。とりわけ陽子数と中性子数の両方が魔法数となる二重魔法核は球形であり、核図表全体では極めてまれである。一連の魔法数は安定な核に対しては十分に確立されているが、これまでの実験証拠から、陽子数と中性子数の間の非対称性が大きい核に対してはこれらが変更されることが明らかになっている。本論文では、最も重い安定なニッケル同位体よりも中性子を14個多く含む二重魔法核78Niの分光学的研究について報告する。カイラル有効場理論の相互作用と準粒子ランダム位相近似に基づくab initio計算からも予測されるように、二重魔法性の直接的な証拠が得られた。さらに今回の結果は、競合する変形した構造が原因となって、この二重魔法数の拠点を超えると、中性子魔法数50と陽子魔法数28が成り立たなくなることも示している。最先端の現象論的な殻模型計算は、この形状の共存を再現し、78Niを転換点として球形の基底状態から変形した基底状態への急激な転移が起こると予測している。

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