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免疫学:区画化された腸からのリンパ節への排出が適応免疫応答を決定付ける

Nature 569, 7754 doi: 10.1038/s41586-019-1125-3

腸の免疫系は、取り込まれた病原体を除去もしくは排除する一方で、外来の栄養素や共生マイクロバイオームは寛容するという難しい役割を担っている。このバランスが乱れると、炎症性腸疾患、食物アレルギー、侵襲性胃腸感染症などの疾患につながる。そのため、病原体に対する抵抗性を仲介するエフェクターT(TH)細胞と、過剰な免疫活性化の調節を行うFOXP3+制御性T(pTreg)細胞が、バランスよく作られるなど、組織の完全性を維持するために複数の免疫機構が備わっている。腸からの流入リンパ節(gLN)は、管腔の撹乱に対する適応免疫を調整するために重要な部位である。しかし、それらが寛容誘導性応答と炎症性応答を同時に維持する仕組みは不明である。今回我々は、流入してくる腸の機能区画に対して、gLNが免疫学的な特異性を持つことを示す。ストローマ細胞と樹状細胞の遺伝子シグネチャー、および同一の管腔抗原に対するT細胞の極性化はgLN間で異なり、近位小腸から流入するgLNは優先的に寛容誘導性応答を生じ、遠位小腸からのgLNは炎症誘発性T細胞応答を生じる。このように応答が分離しているため、遠位gLNを標的としたワクチン接種や、結腸感染において十二指腸でのpTreg細胞の誘導の維持が可能になった。反対に、この区画化された二分性は、遠位gLNの選択的な外科的除去や十二指腸感染によって妨げられ、これにはリンパ器官と組織の免疫応答の両方への影響が伴っていた。我々の知見は、腸による寛容誘導性応答と炎症性応答の競合が、別々のgLNへの排出によって部分的に解消されることを明らかにしており、治療的免疫調節のためには腸区画特異的な抗原を標的化することを推奨している。

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