Letter
水文学:自己形成された岩盤の滝
Nature 567, 7747 doi: 10.1038/s41586-019-0991-z
滝は、岩盤の切り込みの結果として景観進化の速度を決める興味深い地形である。滝は、景観全体の海水準の変化やテクトニクス的な隆起を伝えたり、河川の下刻を止めたりすることで、下流の摂動から景観を切り離している。本論文では、放水量と堆積物供給量を一定にした水路実験を用いて、滝は、外的な摂動がなくても、平面の一様な岩盤の河床から形成されることを示す。今回の実験では、流れの水力学的性質、堆積物輸送、岩盤の侵食の間の不安定性によって、起伏のある河床が生じ、滝へと成長した。我々は、自然の系における一部の滝の起源はこの固有の形成過程によるものであるとするのが妥当であり、自己形成された滝と外力で強制された滝との区別を調べれば、景観からの地球史の再構築を改善するのに役立つ可能性があると提案する。

