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代謝:睡眠は造血を調節してアテローム性動脈硬化症を予防する

Nature 566, 7744 doi: 10.1038/s41586-019-0948-2

睡眠は生命に不可欠である。睡眠の不足や分断は、心血管疾患をはじめ複数の病的状態のリスクを高めるが、睡眠が心血管の健康を維持する細胞機構および分子機構については、ほとんど解明されていない。今回我々は、マウスで、睡眠が造血を調節してアテローム性動脈硬化症を予防することを報告する。睡眠が断片化されているマウスでは、Ly-6Chigh単球の産生が増加し、より大きなアテローム性動脈硬化病変が生じ、外側視床下部でのヒポクレチン(別名オレキシン;覚醒を促進する刺激性の神経ペプチド)の生産が減少した。ヒポクレチンは、骨髄中で、ヒポクレチン受容体を発現する好中球前駆細胞によるCSF1の産生を制限することによって骨髄造血を制御する。ヒポクレチンヌルマウスおよび造血性ヒポクレチン受容体ヌルマウスは、単球増加となってアテローム性動脈硬化が加速していたのに対し、造血性CSF1を欠損した、あるいはヒポクレチンを補充した睡眠断片化マウスは、循環血中の単球数は少なくアテローム性動脈硬化病変は小さかった。総合するとこれらの結果は、睡眠を造血およびアテローム性動脈硬化症と結び付ける、神経–免疫軸の存在を明らかにしている。

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