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古人類学:シベリア南部のデニソワ洞窟における古代ヒト族の居住の時期
Nature 565, 7741 doi: 10.1038/s41586-018-0843-2
シベリアのアルタイ地域には、更新世の複数の時期に少なくとも2つの古代ヒト族集団(デニソワ人とネアンデルタール人)が居住していた。デニソワ洞窟には、これら2つのヒト族集団の骨格証拠および遺伝的証拠、石や他の物質から作られた人工物、ならびにさまざまな動植物の遺物が保存された、独特な層状堆積物が存在する。この遺跡でこれまでに得られている編年は、主に骨片および木炭の放射性炭素年代に基づいたもので、こうした年代は最も古くて5万年前までしかさかのぼれない。一方、堆積物の熱ルミネッセンス法や古地磁気法による解析、ヒト族DNAの遺伝子解析からは、より古い年代が推定されているが、信頼性は疑わしい。今回我々は、デニソワ洞窟の層序シーケンスを明らかにし、洞窟堆積物の光学的年代測定によって更新世堆積物およびその関連遺物の編年を確立させるとともに、この遺跡における約30万~2万年前のヒト族の居住を取り巻く環境的状況を再構築した。

