Letter
画像化技術:普通のデジタルカメラを用いるコンピューター・ペリスコープ法
Nature 565, 7740 doi: 10.1038/s41586-018-0868-6
さまざまな方向から到達する光の量を計算することによって、拡散反射表面をペリスコープ(潜望鏡)の鏡として機能させること、つまり、障害物の向こう側の非視線方向撮像が可能になる。これまでのコンピューター・ペリスコープ法(computational periscopy)は、飛行時間に比例する光伝搬距離に基づいているため、その大半は、高価で特殊な超高速光学系を用いて行われてきた。今回我々は、普通のデジタルカメラで捉えた1枚の写真しか必要としない二次元コンピューター・ペリスコープ技術について報告する。今回の技術では、物体と光景の両方がカメラの視線の外側にある場合に、照明の制御や時間的変化を必要とせずに、不透明物体の位置と、その背後の完全には覆い隠されていない光景が復元できる。こうした復元は、隠れた光景に線形的に依存する不透明物体の可視半影に基づいており、この光景は光線光学によってモデル化できる。ありふれた安価な装置を用いる非視線方向撮像は、有害環境のモニタリング、ナビゲーション、隠れた敵の検知に非常に有用となる可能性がある。

