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免疫学:FTSJ3は、HIVが自然免疫による感知を避けるために誘導するRNA 2′-O-メチルトランスフェラーゼである

Nature 565, 7740 doi: 10.1038/s41586-018-0841-4

哺乳類では、細胞の自然免疫系が内因性と外来性のメッセンジャーRNAを識別するのに使う分子シグネチャーの1つがRNAの2′-O-メチル化である。だが、RNAの2′-O-メチル化の分子機能は十分に解明されていない。今回我々は、TAR RNA結合タンパク質(TRBP)およびこれと相互作用するパートナータンパク質を精製し、2′-O-メチルトランスフェラーゼ(2′O-MTase)と考えられるFTSJ3を含むDICER非依存的TRBP複合体を明らかにした。in vitroおよびex vivoでの実験から、FTSJ3が、TRBPを介してHIV RNAへと動員される2′O-MTaseであることが分かった。RiboMethSeq解析を用いて、ウイルスゲノム上の特定の残基で起こる、大部分がFTSJ3依存性の2′-O-メチル化が見つかった。FTSJ3ノックダウン細胞で産生されたHIV-1ウイルスは、2′-O-メチル化の程度が低く、ヒト樹状細胞でRNAセンサーMDA5を介して1型インターフェロン(IFN)の発現を誘導する。このIFN-αおよびIFN-βの誘導は、HIV発現の低下につながる。本論文は、HIV-1が自然免疫による感知を逃れるために使う予想外の機構、すなわちTRBP–FTSJ3複合体のウイルスRNAへの誘導とそれによる2′-O-メチル化を明らかにしている。

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