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構造生物学:9型分泌装置の構造から明らかになった新規なタンパク質輸送機構

Nature 564, 7734 doi: 10.1038/s41586-018-0693-y

9型分泌装置(T9SS)は、フィブロバクター門–緑色細菌門–バクテロイデス門からなる上門に属するグラム陰性細菌が持つタンパク質搬出経路であり、重篤な歯周病でのこのような細菌の病原性に必須の決定因子である。T9SSの中心となる構成要素は、細菌の外膜中に位置しているタンパク質輸送トランスロコンで、その特徴はこれまで調べられたことがない。今回我々は、このトランスロコンがT9SSのタンパク質SprAであることの構造学的証拠をクライオ(極低温)電子顕微鏡法を使って明らかにした。SprAは、単一のポリペプチドからなり、膜を貫通する非常に大きなβバレル(36本のストランドを含む)を形成している。バレルの小孔の細胞外末端は覆われているが、側面に膜外表面への出口が開いている。T9SSのさまざまな構成要素と結合したSprAの構造から、複数のパートナータンパク質が側方にある開口部と小孔のペリプラスム側の端へのアクセスを制御していることが分かった。我々の結果は、タンパク質透過チャネルの2つの端が異なるタイミングで開くという交互アクセス機構を用いている独特な構造のタンパク質輸送体を明らかにしたものである。

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