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大気科学:都市化が悪化させたハリケーン・ハービーによるヒューストンでの降水と洪水
Nature 563, 7731 doi: 10.1038/s41586-018-0676-z
ハリケーン「ハービー」はカテゴリー4で上陸し、人口密度の高いヒューストン地域に1 mを超える浸水をもたらし、未曾有の洪水と被害につながった。人為的な気候変動のこの極端な降水事象への寄与に注目した研究が複数行われてきたが、ハリケーン・ハービーに関連した水文気象に対する都市化の潜在的な影響はあまり注目されていない。本論文では、都市化が、洪水応答だけでなく、暴風雨の総降水量も悪化させたことを明らかにする。我々は、気象と気候を地域スケールでシミュレートするための数値モデルの1つであるWeather Research and Forecastモデルと統計モデルを用いて、降水量と洪水に対する都市化の寄与を定量化した。その結果、調査対象の盆地でこうした極端な洪水事象が生じる確率が、都市化のために2017年8月25日から30日までの期間に平均で約21倍増大したことが見いだされた。都市化が暴風雨によって生じる極端な降水と洪水に及ぼす影響は、全球気候モデルにより明示的に含むべきであり、今回の研究は、高度に都市化した沿岸地域において今後こうした極端な事象のリスクを評価する際に、都市化の影響を考慮することの重要性を浮き彫りにしている。

