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構造生物学:Tc毒素の活性化にはβプロベラ構造をほどいてから、たたみ直すことが必要である
Nature 563, 7730 doi: 10.1038/s41586-018-0556-6
病原性細菌のTc毒素は、注射器に似た独特の注入機構を用いて宿主細胞内に毒性酵素を分泌する。この毒素は、TcA、TcBおよびTcCという3種類のサブユニットからなる。TcAは移行チャネルを形成し、TcB–TcCヘテロ二量体は毒性酵素を保護する繭として機能する。繭がチャネルに結合するとその一部が開いて毒性酵素のチャネル内への移行が引き起こされる。今回我々は、これら3つの構成成分の集合が毒素を活性化する仕組みの原子レベルでの詳細を明らかにする。結合の際に、繭の一部が完全にほどけてから、別のコンホメーションへとたたみ直されることが分かった。繭の中に毒性酵素が存在することが、繭がTcAサブユニットに対してサブナノモルの結合親和性を持つことに必須である。酵素は繭の中の狭くて負に荷電した狭窄部位を通過する。この部位がおそらく押出機として働いて、構造のほどけたタンパク質をそのC末端を先頭として移行チャネル内に放出する。

