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腫瘍免疫学:白血病細胞でのLILRB4シグナル伝達がT細胞の抑制と腫瘍の浸潤を仲介する
Nature 562, 7728 doi: 10.1038/s41586-018-0615-z
免疫チェックポイント阻害療法は、一部のタイプのがんの治療に成功しているが、白血病の治療については臨床的有効性が示されていない。この結果から、白血病は独特の機構を用いて、この治療法を回避していると考えられる。正常な免疫細胞に発現している、特定の免疫抑制性受容体群は、白血病細胞上にも発現している。これらの受容体群が腫瘍細胞において免疫系の重要なシグナルを伝達し得るかどうかは分かっていない。今回我々は、マウスモデルとヒト細胞を用いて、ITIM(immunoreceptor tyrosine-based inhibition motif)を含む抑制性受容体で単球性白血病のマーカーでもあるLILRB4が、腫瘍細胞の組織内への浸潤を誘導し、急性骨髄性白血病(AML)細胞においてAPOE、LILRB4、SHP-2、uPAR、ARG1が関与するシグナル伝達経路を介してT細胞の活性化を抑制することを示す。LILRB4遺伝子の欠失あるいはLILRB4シグナル伝達を阻害する抗体により、AMLの発症が阻止された。従って、LILRB4は、免疫抑制性の微小環境を作り出すことで、単球性白血病細胞の腫瘍浸潤を増大させている。LILRB4は単球性AMLの治療のための有効な標的である。

