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固体地球科学:大規模衝突構造におけるピークリング形成時の岩石流動
Nature 562, 7728 doi: 10.1038/s41586-018-0607-z
太陽系の地球型天体上の大規模な隕石衝突構造には、衝突を受けた(地殻の)岩石が衝突後数分以内に隆起して形成された、明瞭な環状隆起地形(ピークリング)がある。こうした衝突を受けた岩石が長い距離を急速に流れるには、強度が劇的に弱められる必要がある。しかし、ピークリングを構築し維持するには、十分な強度をその後再び獲得しなければならない。クレーター形成時における力学的振る舞いのそのような極端な変化を実現する岩石変形の機構は、ほとんど分かっておらず、数十年にわたって論争の的になってきた。メキシコにある直径約200 kmのチクシュルーブ衝突構造を掘削した最近の研究からは、そのピークリングの岩石内の脆性変形や粘性変形の記録が得られている。本論文では、衝突時に破壊的な岩石の弱化が生じた後、どのようにして岩石強度が増大し、クレーター形成時のピークリングの形成に至ったかを示す。観察からは、準連続的な岩石の流れとそれによる音響的な流動化が、クレーター形成初期を支配する主要な物理過程であり、局所的な断層がその後増加したことが示された。

