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神経科学:脊髄損傷後に呼吸を支える頸髄興奮性ニューロン群

Nature 562, 7727 doi: 10.1038/s41586-018-0595-z

呼吸機能不全は、頸髄の外傷性損傷後に起こる疾病状態や死亡の主たる要因であり、しばしば補助換気が必要となるため、呼吸を回復させる戦略開発の必要性が強調されている。頸髄介在ニューロンは、主要な呼吸筋を制御する横隔神経運動ニューロンとシナプスを形成し、横隔神経運動出力と横隔膜機能を調節し得る。今回我々は、異なる複数の脊髄損傷モデルで、薬理遺伝学的技術と呼吸生理解析法とを組み合わせて用いて、中部頸髄の興奮性介在ニューロンが非外傷性脊髄損傷のマウスで呼吸の維持に不可欠であり、外傷性脊髄損傷後の呼吸回復の促進にも重要なことを示す。これらの介在ニューロンは、正常な状態での呼吸には必要でないが、非損傷個体で刺激すると、呼吸の深さが増した。脊髄損傷直後に頸髄興奮性介在ニューロンを薬理遺伝学的に刺激すると、呼吸運動機能が回復した。これらの結果をまとめると、中枢神経外傷後の呼吸の回復には、ニューロンの一部集団を標的とする戦略が有効と考えられる。

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