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気候科学:熱帯太平洋東部での酸素が欠乏した海水の氷期における拡大

Nature 562, 7727 doi: 10.1038/s41586-018-0589-x

海洋における炭素貯蔵の増大が、氷期における大気中の二酸化炭素濃度の低下を説明する機構として提案されている。しかし、こうした炭素貯蔵に関する明確な特徴はまだ見いだされていない。海水では、溶存ガスの酸素と二酸化炭素は有機物質の生成と分解を通して関連しており、過去の低酸素濃度の再構築結果からは、生物を介した炭素貯蔵が増大していたことが示されている。海洋堆積物の代理指標記録からは、最終氷期において深海の酸素濃度が実際に低かったが、氷期において太平洋の表層水や中層水(その大部分は、現在あまり酸素化されていない)は全般的により酸素化されていたことが示唆されている。こうした鉛直方向の対照的な特徴は、海盆全体の正味の炭素貯蔵量の変化が最小であったことを示唆している可能性がある。今回我々は、2つの代理指標を用いた手法を適用し、水柱上部の定性的な再構築結果と、底層水の酸素の定量的な再構築結果を組み合わせて、最終氷期以降の熱帯太平洋東部における低酸素水の鉛直方向の広がりの変化を絞り込んだ。今回の2つの代理指標を連係させた再構築によって、最終氷期の熱帯太平洋東部において酸素の欠乏が下方へ拡大したことを示す証拠が得られたが、水柱の上部におけるより大きな酸素化は示されなかった。我々は、今回の深層水の酸素の定量的な再構築結果を外挿して、氷期の太平洋の呼吸炭素のリザーバーがかなり増大したことを示し、これが氷期において低い大気中二酸化炭素濃度をもたらした結合機構の重要な要素であったことを立証する。

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