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気候変動生態学:温暖化するツンドラバイオーム全域にわたる植物機能形質の変化

Nature 562, 7725 doi: 10.1038/s41586-018-0563-7

ツンドラは地球上で温暖化が最も速く進行しているバイオームであり、植生と気候の間の全球的なフィードバック効果のため、その潜在的な影響の広がりは計り知れない。環境変化による生態系機能への影響を予測するには、環境要因が植物の構造および機能をどのように決定するのかをよりよく理解することが極めて重要である。今回我々は、温度と水分、そして7つの主要な植物機能形質の間におけるバイオーム規模の関係を、ツンドラの117地点で温暖化が進む30年にわたり、時空間スケールを網羅するように調べた。温度と形質との空間的な関係は概して強かったが、そのような関係の強さおよび方向性には土壌水分の影響が大きく、将来的なツンドラ植物群集の形質変化において利用可能な水の量の変化が重要な影響を与える可能性が示された。過去30年にわたり、植物群集の高さは温暖化に伴って全ての地点で増加したが、他の形質は予測された変化速度を大きく下回った。我々の知見は、空間による時間の置換を用いて将来の温暖化の機能的影響を予測することの難しさを示しており、植物の高さと密接に関連する機能が最も速い変化を受けることを示唆している。今回の結果はまた、環境要因が、地球上で最も極度な低温環境にある生物群集を形成する力も明らかにしており、気候温暖化に伴うツンドラ生態系の機能的変化の予測の向上に役立つと考えられる。

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