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化学:アミノ酸の不斉α-アリール化

Nature 562, 7725 doi: 10.1038/s41586-018-0553-9

第四級アミノ酸(アミノ基とカルボキシ基の付いたα炭素が2つの炭素置換基も持つ)は、ペプチドのコンホメーションや生物活性の修飾因子、医薬的に重要な化合物の前駆体として重要な役割を果たしている。このα炭素におけるエナンチオ選択的アルキル化にはいくつかの方法があるが、それとは対照的に、α炭素へのアリール置換基の一般的なエナンチオ選択的導入は合成的に困難である。しかし、アリール置換基導入によって得られるα-アリールアミノ酸やその誘導体は、生物活性分子の有用な前駆体となる。今回我々は、立体化学的完全性を損なわずに、α-アリール化によってエナンチオピュアなアミノ酸前駆体から第四級α-アリールアミノ酸を合成したことを報告する。今回の手法では、前駆体アミノ酸のイミダゾリジノン誘導体のN′-アリール尿素付加物における第二の立体中心の一時的な形成を利用するとともに、容易に入手可能なエナンチオピュアなアミノ酸を前駆体および不斉源として用いている。この手法はまた、貴重な遷移金属の使用を避け、電子豊富な置換基、電子不足の置換基、ヘテロ環置換基を用いてアリール化を可能にしている。生成物のいずれのエナンチオマーも、単一のアミノ酸前駆体から形成できる。今回の方法は、実用的かつスケーラブルであり、マルチグラム量のα-アリール化第四級アミノ酸を合成する機会が得られる。

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