Review
天体物理学:暗黒物質探索の新しい時代
Nature 562, 7725 doi: 10.1038/s41586-018-0542-z
暗黒物質粒子の研究コミュニティーでは「危機」感が増しているが、これは、例えば弱い相互作用をする質量のある粒子(WIMP)、アクシオン、ステライルニュートリノなど、最も一般的な暗黒物質粒子の候補の探索に多大な努力が注がれてきたにもかかわらず、こうした粒子の存在を示す証拠がいまだに得られていないことから生じている。本論文では、過去の実験から暗黒物質の性質に関して何を学んだか、そして今後の10年間に計画されている暗黒物質探索へのそれらの影響を考察する。我々は、実験的試みの多様化や天文学的サーベイと重力波観測の取り込みが、暗黒物質問題を進展させる上で我々が一番期待できるものであると考える。

