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神経免疫学:ナルコレプシー患者のT細胞はヒポクレチンニューロンの自己抗原を標的とする
Nature 562, 7725 doi: 10.1038/s41586-018-0540-1
ナルコレプシーは、ヒポクレチンを産生するニューロンの欠失によって引き起こされる慢性的な睡眠障害である。ナルコレプシーで見られるHLA-DQB1*06:02との強い相関、免疫調節不全の証拠およびインフルエンザワクチン接種時の発症増加はいずれも、この疾患が自己免疫に起源を持つことを示唆している。しかし、ナルコレプシー患者における自己反応性リンパ球の証拠はほとんどない。今回我々は、感度の高い細胞スクリーニングを用い、調べた19人の患者全てにおいてヒポクレチン特異的CD4+ T細胞を検出し、13人の患者のうち8人においてヒポクレチンニューロンの別の自己抗原であるTRIB2(tribbles homologue 2)に特異的なT細胞を見いだした。自己反応性CD4+ T細胞はポリクローナルであり、複数のエピトープを標的とし、主にHLA-DRによって拘束され、インフルエンザ抗原とは交差反応しなかった。またヒポクレチン特異的CD8+ T細胞も、何人かのナルコレプシー患者の血液と脳脊髄液で検出された。自己反応性のクローン型は、同じ患者や、異なる患者であっても血中で連続的に検出されたが、対照の健常者では検出されなかった。これらの知見は、ナルコレプシーが自己免疫性の病因を持つという証拠を固め、この疾患の迅速な診断と治療のための基盤を示している。

