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メカノバイオロジー:β1インテグリンによるメカノセンシングは肝臓の成長と生存のためのアンジオクラインシグナルを誘導する
Nature 562, 7725 doi: 10.1038/s41586-018-0522-3
内皮細胞に由来するアンジオクラインシグナルは、細胞間コミュニケーションの重要な構成要素であり、器官の成長、再生、疾患において重要な役割を担っている。アンジオクラインシグナルは複数の器官で確認・研究されており、そうした器官には肝臓、膵臓、肺、心臓、骨、骨髄、中枢神経系、網膜、一部のがんが含まれる。今回我々は、発生中の肝臓をモデル器官として用いてアンジオクラインシグナルを調べ、肝臓の成長速度が肝臓への血液灌流と空間的かつ時間的に相関することを示す。肝臓血管系での血流を操作することで、血管の灌流がβ1インテグリンと血管内皮細胞増殖因子受容体3(VEGFR3)を活性化することが明らかになった。特に、β1インテグリンとVEGFR3はいずれも、肝細胞増殖因子の正常な産生、肝細胞の生存、肝臓の成長に必須であった。成体マウスの肝臓におけるex vivo灌流およびヒト肝内皮細胞におけるin vitroでの機械的伸展からは、アンジオクラインシグナルの誘導にはメカノトランスダクションのみで十分であることが示された。内皮細胞が機械的に伸展されると、アンジオクラインシグナルによってヒト初代培養肝細胞のin vitroでの増殖と生存が引き起こされた。我々の知見は、血液灌流やメカノトランスダクションを器官の成長や維持に変換する、血管内皮細胞のシグナル伝達経路の存在を明らかにしている。

