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医学研究:ネクロトーシス微小環境は肝臓がんの細胞系譜拘束を方向付ける
Nature 562, 7725 doi: 10.1038/s41586-018-0519-y
原発性肝臓がんは主要な健康問題である。原発性肝臓がんは肝細胞がん(HCC)と肝内胆管がん(ICC)からなり、これらは形態や転移能、治療応答性に大きな違いがある。しかし、形質転換した肝細胞をHCCまたはICCへと拘束する調節分子や組織状況については、ほとんど分かっていない。今回我々は、肝臓の腫瘍発生がモザイク状なマウスモデルにおいて、肝臓の微小環境が、エピジェネティックに細胞系譜拘束を決定することを示す。ネクロトーシスと関連した肝臓のサイトカイン微小環境は、発がん性の形質転換した肝細胞からのICCアウトグロースを引き起こすが、同一の発がん性ドライバーを持つ肝細胞でも、周囲をアポトーシスを起こした肝細胞で囲まれている場合にはHCCが生じる。マウスのHCCとICCのエピゲノムとトランスクリプトームのプロファイリングでは、Tbx3とPrdm5が微小環境依存的でエピジェネティックに調節される主要な細胞系譜拘束因子として選び出された。この機能はヒトでも保存されている。以上のことから、我々の結果は肝臓の腫瘍発生における細胞系譜拘束についての手掛かりをもたらし、共通した肝臓損傷のリスク因子が、HCCまたはICCのどちらかの発生につながり得る理由を分子レベルで説明している。

