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構造生物学:活性化した転写複合体Pol II–DSIF–PAF–SPT6の構造
Nature 560, 7720 doi: 10.1038/s41586-018-0440-4
遺伝子調節には、RNAポリメラーゼII(Pol II)の活性化が関係しており、Pol IIが停止するとDSIF(DRB sensitivity-inducing factor)とNELF(negative elongation factor)というタンパク質複合体が結合する。今回我々は、in vitroでの活性化型Pol II伸長因子複合体の形成には、P-TEFb(positive transcription elongation factor b)のキナーゼ機能と伸長因子のPAF1複合体(PAF)およびSPT6が必要であることを示す。我々は、ブタ(Sus scrofa)のPol IIとヒト(Homo sapiens)のDSIF、PAFおよびSPT6からなる活性化型伸長複合体のクライオ(極低温)電子顕微鏡構造を3.1 Å分解能で決定し、Pol II、DSIFおよびNELFにより形成された停止状態の伸長複合体の構造と比較した。PAFは停止状態を解除するためにPol IIの漏斗状のくぼみからNELFを移動させる。P-TEFbは、C末端ドメインにつながるPol IIリンカーをリン酸化する。SPT6はリン酸化されたC末端ドメインリンカーへと結合し、DSIFが作っているRNAクランプ(留め金)を開く。これらの結果は、Pol IIの停止解除と伸長活性化の分子基盤を提供するものだ。

