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考古学:ヒト族は約210万年前には中国黄土高原に居住していた

Nature 559, 7715 doi: 10.1038/s41586-018-0299-4

アフリカの外に最初にヒト族が出現した年代には、かなりの関心が集まっている。現在のところ、アジアにおけるヒト属(Homo)の存在を示す最古の骨格および人工物の証拠は、ジョージアのドマニシ遺跡で発見されたもので、年代は約185万~177万年前と推定されている。中国南部の元謀では、ホモ・エレクトス(Homo erectus)のものと考えられる2本の切歯が発見されており、これらは170万年前のものと推定されている。次に古い証拠は藍田(公王嶺遺跡)で発見されたホモ・エレクトスの頭蓋で、最近になって年代が163万年前と推定された。また、ジャワ島のサンギラン・ドーム遺跡で発見された最古のヒト族化石は、年代が約160万~150万年前と推定されている。中国北部の泥河湾盆地の馬圏溝III遺跡および上沙嘴(Shangshazui)遺跡に由来する複数の人工物もまた、年代が170万~160万年前と推定されている。本論文では、上陳(Shangchen)遺跡で発見された、前期更新世のほぼ連続した一連の人工物群について報告する。この遺跡は、中国黄土高原の南部で新たに発見された旧石器時代の遺物産地で、藍田県の公王嶺遺跡近くに位置する。この遺跡で発見された人工物群には、年代が約126万年とされる古土壌層S15から約212万年前と推定される黄土層L28まで、17の地層にわたって連続的に存在する人工物群が含まれている。今回の発見は、ヒト族がアフリカを出たのは、ドマニシ遺跡の証拠で示されているより早かったことを意味している。

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