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分子生物学:DNA複製起点に結合した複製起点認識複合体の構造
Nature 559, 7713 doi: 10.1038/s41586-018-0293-x
6個のサブユニットからなる真核生物の複製起点認識複合体(ORC)はDNAへ結合し、DNA複製開始部位を指定する。今回我々は、出芽酵母(Saccharomyces cerevisiae)のORCについて、ARSコンセンサス配列(ACS)とB1認識エレメントを含む72塩基対からなる複製起点DNA配列に結合した状態の3 Å分解能でのクライオ(極低温)電子顕微鏡構造を報告する。ORCは、リン酸骨格と塩基の両方との広範囲にわたる相互作用を介してDNAを取り囲み、ACS部位およびB1部位でDNAを折り曲げている。ACS中のチミン残基の特異的認識は、副溝中ではOrc1の保存された塩基性アミノ酸によって、主溝中ではOrc4の種特異的ならせん状挿入モチーフによって行われている。さらに、B1部位中には、主溝および副溝中への同じような挿入部分が、それぞれOrc2とOrc5中の塩基性パッチモチーフにより埋め込まれていて、塩基に接触しDNAを曲げている。この研究は、真核生物での複製起点選択とヘリカーゼ誘導を促進するためのDNA構造の調整にORCが果たす保存された役割を特定するものである。

