Review

生態生理学:干ばつ下における高木枯死の引き金

Nature 558, 7711 doi: 10.1038/s41586-018-0240-x

深刻な干ばつは、多くの森林バイオームにわたって広範な高木の枯死を引き起こし、生態系機能および炭素収支に重大な影響を及ぼす。気候変動によって地域スケールの干ばつが悪化すると予測されており、干ばつが引き起こす高木枯死の生理学的な基盤に注目が集まっている。最近の研究で、植物の水輸送系の壊滅的な機能不全が、干ばつにおける大規模な樹冠死および高木枯死に関する主要な機構であることが明らかになったが、乾燥に対する高木の多次元的な応答は複雑である。本総説で我々は、干ばつ下における高木の水輸送能に関する現時点の理解、枯死を引き起こす生理学的閾値の特定、そして干ばつ後の回復の機構に焦点を合わせる。また、これを足掛かりにして、過程に基づいて枯死を予測するモデルに水輸送の閾値を適用できる可能性について論じる。

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