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生化学:ヒトゲノムにコードされた天然の抗ウイルスリボヌクレオチド

Nature 558, 7711 doi: 10.1038/s41586-018-0238-4

ウイルス感染は、公衆衛生における重要な課題であり続けており、新しい治療戦略の開発には、ウイルスの生活環に関与する過程について、機構的な理解を深めることが必要である。viperinは、ラジカルS-アデノシル-L-メチオニン(SAM)酵素スーパーファミリーに属し、インターフェロンによって誘導されるタンパク質で、デングウイルス、ウエストナイルウイルス、C型肝炎ウイルス、A型インフルエンザウイルス、狂犬病ウイルス、HIVなど、広範なRNA・DNAウイルスの複製阻害に関与する。viperinは、宿主やウイルスの機能的な関連性を持たない多数のタンパク質との相互作用を介して、これらの広範な抗ウイルス活性を引き出すと考えられてきた。今回我々は、viperinが、SAM依存性ラジカル機構を介して、シチジン三リン酸(CTP)の3′-デオキシ-3′,4′-ジデヒドロ-CTP(ddhCTP)への変換を触媒することを実証する。ddhCTPはこれまでに生物学的な意義が報告されていなかった分子である。viperinを発現させた哺乳類細胞や、IFNαで刺激したマクロファージでは、相当量のddhCTPが産生されることが分かった。また、ddhCTPが、多数のフラビウイルス属ウイルスのRNA依存性RNAポリメラーゼによるRNA鎖の伸長を終結させる機能を持ち、さらに、in vivoでジカウイルスの複製を直接阻害することも明らかになった。これらの知見は、viperinには広範な抗ウイルス効果を発揮するための部分的に統一された機構があり、この機構はviperin固有の酵素特性を基盤としていて、哺乳類ゲノムにコードされた天然の、複製鎖を終結させる物質の産生が関与することを示唆している。

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