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医学研究:初期の膵臓がんでは外分泌機能の変化が脂肪組織の消耗を促進し得る

Nature 558, 7711 doi: 10.1038/s41586-018-0235-7

悪性腫瘍には、細胞と個体の両方における代謝変化が伴う。膵管腺がん(PDAC)は周辺組織の消耗と関連し、こうした消耗は生活の質を低下させてがん患者の生存期間を短縮する代謝異常症候群の一種である。組織の消耗は多因子性の疾患であり、特定の循環因子を標的としてこの症候群を改善させる試みは、臨床ではほとんど効果が得られていない。今回我々は、膵臓がん発生の初期に、脂肪組織と筋組織の両方の喪失が起こることを示す。我々は、PDACマウスモデルを用いて、膵臓内での腫瘍増殖は脂肪組織の消耗につながるが、他の部位での腫瘍増殖は脂肪組織の消耗にはつながらないことを明らかにする。これは膵臓環境内での腫瘍増殖がこの消耗表現型に寄与することを示唆している。膵臓の外分泌機能の低下が脂肪組織喪失の駆動要因であり、膵臓酵素の補充でPDACと関連する周辺組織の消耗が軽減することが分かった。矛盾することに、脂肪組織の喪失を回復させると、PDACマウスの生存が阻害された。PDAC患者についての解析からは、診断時に脂肪組織と骨格筋組織の減少が見られることが多いものの、こうした状態は生存期間の短縮とは関連しないことが分かった。まとめると今回の結果は、PDAC初期における脂肪組織の消耗を説明するとともに、膵臓がんと関連する初期の周辺組織の喪失は生存を阻害しない可能性を示唆している。

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