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医学研究:PIK3CA関連過成長症候群患者の標的治療
Nature 558, 7711 doi: 10.1038/s41586-018-0217-9
CLOVES症候群(congenital lipomatous overgrowth, vascular malformations, epidermal nevi, scoliosis/skeletal and spinal syndrome)は、PIK3CA遺伝子の機能獲得変異の体細胞モザイクによって生じる遺伝性疾患で、PIK3CA関連過成長症候群(PROS)スペクトラムの1種である。このまれな疾患には特異的な治療法がなく、生存率は低い。今回我々は、このヒト疾患を部分的に再現するPROS/CLOVESの出生後マウスモデルを作製し、PIK3CA阻害剤であるBYL719が、臓器機能不全の予防と改善に有効であることを実証する。これらの結果に基づき、19人のPROS患者に対しBYL719を用いた治療を行ったところ、全ての患者で症状が改善した。難治性とされていた血管腫瘍の退縮、うっ血性心不全の改善、片側肥大の縮小、脊柱側弯の改善が見られた。この治療法では、大きな副作用は全く見られなかった。この研究は、PIK3CAの阻害がPROS患者の有望な治療戦略になることを支持する、初めての直接的な証拠を示している。

