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気候科学:海氷の減少と海洋のうねりによって生じた南極棚氷の崩壊

Nature 558, 7710 doi: 10.1038/s41586-018-0212-1

最近の壊滅的な棚氷の崩壊の原因の解明は、南極氷床の結合モデルの改善と、南極氷床の将来の状態と海水準上昇への寄与の予測への極めて重要な一歩である。棚氷の周辺海域における海氷の減少は、これまで見落とされていた気候関連要因の1つである。本論文では、観測された棚氷の崩壊事象(ラーセンA棚氷、ラーセンB棚氷、ウィルキンス棚氷の崩壊)では、棚氷を保護する緩衝物となっている海氷が季節的に存在しない期間がより長くなることで、海洋のうねりによる脆弱な棚氷の外縁のたわみが大きくなり、これがおそらく棚氷の外縁を弱めて分離に至ったことを示す。この外縁の分離がきっかけとなり、複数の要因によって数年間危うい状態だった棚氷がより大規模に崩壊した。その主な前提条件は、広範囲の浸水と外縁の破砕であった。波によって生じるたわみは、底面に割れ目が入って薄くなった棚氷の最外域において特に効果的となる。今回の衛星データと海洋波データの分析、そして棚氷、海氷、波の特性を組み合わせたモデリングは、海氷と海洋波を考慮に入れた氷床モデルの必要性を浮き彫りにしている。

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