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幹細胞:GLI1を発現する間葉細胞が、大腸幹細胞に必須のWnt分泌ニッチを形成する
Nature 558, 7710 doi: 10.1038/s41586-018-0190-3
Wnt–βカテニンシグナル伝達は、幹細胞再生を促進することにより、腸上皮の恒常性に中心的な役割を担っている。小腸では、上皮のパネート細胞がWntリガンドを分泌することで、幹細胞ニッチの機能を果たし、上皮恒常性を維持する。しかし、大腸で幹細胞ニッチを構成している細胞については分かっていない。今回我々は、上皮下でGLI1を発現する間葉細胞が、この必須のニッチを形成することを明らかにする。マウスでGLI1発現細胞からのWnt分泌を阻害すると、大腸幹細胞の再生が妨げられた。幹細胞は失われ、その結果、大腸上皮の完全性が崩壊し、死に至った。GLI1発現細胞は小腸の維持においても重要な役割を担っており、上皮細胞からのWnt分泌が阻害された時に重要となる予備のWnt供給源となる。我々のデータは、腸の要求を満たすために、GLI1発現間葉細胞の数の適応変化を介して、幹細胞ニッチが調整される機構があることを示唆している。

