Article
RNA干渉:SWI2/SNF2 ATPアーゼCHR2はSerrateを介してpri-miRNAをリモデリングし、miRNA産生を妨げる
Nature 557, 7706 doi: 10.1038/s41586-018-0135-x
クロマチンリモデリング因子(CHR)の通常の機能は、クロマチンの構造を変化させることである。CHRはまた、リボ核タンパク質複合体中にも存在するが、RNAに関連したCHRの機能についてはよく分かっていない。本研究では、大型のSWI/SNF(switch/sucrose non-fermentable)複合体のATPアーゼサブユニットであるCHR2(別名BRM)が、マイクロプロセッサー複合体の構成要素Serrate(SE)が結合するパートナー分子であることを示す。CHR2はprimary microRNA前駆体(pri-miRNA)の転写を促進する一方で、in vivoでのmiRNAの蓄積を抑制する。SEとの直接の相互作用は、miRNA蓄積のCHR2による転写後抑制には必要だが、CHR2の転写活性には必要とされない。CHR2は、pri-miRNAに直接結合してほどき、そのプロセシングを抑制する。この抑制にはin vitroでもin vivoでもCHR2のリモデリング活性とヘリカーゼ活性が必要である。さらに、pri-miRNAの二次構造は、シロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)の野生株とchr2変異株とでは異なっていた。CHR2はSEを介してpri-miRNAに接近して、それらの二次構造をリモデリングし、DCL1やHYL1による下流のプロセシングを妨げると我々は考えている。今回の研究は、pri-miRNAがCHR2の基質であること、またマイクロプロセッサー活性の上流にあるもう1つの調節層が、miRNAの蓄積を制御していることを示している。

