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免疫学:微生物シグナルはTet2欠損宿主において前白血病性骨髄増殖を促す

Nature 557, 7706 doi: 10.1038/s41586-018-0125-z

エピジェネティックな修飾酵素をコードするTET2(tet methylcytosine dioxygenase 2)の体細胞変異は、造血器悪性腫瘍の発生を促す。ヒトでもマウスでも、TET2の欠損は造血幹細胞の自己複製の増加につながり、最終的に骨髄細胞系譜へ発生が偏る。しかし、Tet2−/−マウスやTET2変異を持つヒトのうち、前白血病性骨髄増殖(PMP)が起こるのはごく一部であることから、疾患の開始には外因性の非細胞自律的因子が必要と考えられる。今回我々は、造血細胞でTet2を発現しないマウスでは、小腸のバリア機能不全に起因するバクテリアルトランスロケーションおよびインターロイキン6産生の上昇が、PMP発症に重要であることを示す。さらに、無症候のTet2−/− マウスでは、腸のバリアの完全性を破壊することにより、あるいはtoll様受容体2アゴニストのような全身性の細菌刺激への応答により、PMPを誘導できた。PMPは抗生物質投与によって回復し、無菌Tet2−/− マウスでは発症しなかった。これは、PMPの発症には微生物シグナルが重要であることを示している。我々の知見は、PMPの発症には微生物依存性の炎症が必要であることを実証しており、Tet2−/−マウスで観察されるPMP浸透率の差異の機構的基盤を提供する。この研究によって触発される新たな研究は、造血器悪性腫瘍の予防や管理に大きな影響を及ぼす可能性がある。

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