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ウイルス学:Mxra8は関節炎を引き起こす多数のアルファウイルスの受容体である

Nature 557, 7706 doi: 10.1038/s41586-018-0121-3

関節炎を引き起こすアルファウイルス類は、エンベロープを有するRNAウイルスの1群を構成しており、蚊によってヒトに伝播して、急性および慢性の消耗性筋骨格疾患を引き起こす。アルファウイルスの侵入に必要な宿主因子の特性は、ほとんど明らかになっていない。今回我々は、CRISPR–Cas9を基盤とするゲノム規模のスクリーニングを行い、細胞接着分子Mxra8が、チクングニアウイルス、ロスリバーウイルス、マヤロウイルス、オニョンニョンウイルスなど、関節炎を引き起こす多数の新興アルファウイルス類の侵入メディエーターであることを見いだした。マウスのMxra8あるいはヒトのMXRA8の遺伝子編集を行うと、細胞へのウイルス感染のレベルが低下し、一方、これらの遺伝子を異所的に発現させると、感染の増加が引き起こされた。Mxra8は、チクングニアウイルスの粒子に直接結合して、ウイルスの細胞への付着と内部への移行を増加させた。これらの知見と一致して、Mxra8–Fc融合タンパク質あるいは抗Mxra8モノクローナル抗体は、滑膜繊維芽細胞、骨芽細胞、軟骨細胞、骨格筋細胞のヒト初代培養細胞など、多数のタイプの細胞に対するチクングニアウイルス感染を阻止した。変異誘発実験から、Mxra8は、チクングニアウイルスE2タンパク質のAドメインとBドメインにわたる表面露出領域に結合すると考えられた。これらのドメインはウイルスが細胞に付着すると推測されていた部位である。さらにMxra8–Fcタンパク質あるいは抗Mxra8遮断抗体をマウスに投与すると、チクングニアウイルスやオニョンニョンウイルスの感染が減少するとともに、関連する足浮腫も軽減した。Mxra8を薬理学的に標的とすることは、関節炎を引き起こす多数のアルファウイルスによる感染や疾患を軽減する戦略になる可能性がある。

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