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天文学:二重の超大質量ブラックホールを持つNGC 6240における2つの分離したアウトフロー
Nature 556, 7701 doi: 10.1038/s41586-018-0033-2
理論モデルと数値シミュレーションによって、銀河が合体して二重の超大質量ブラックホール(距離間隔は1~10キロパーセク)が生まれ、最終的には、合体した銀河の残骸の中心部へ落ち込んでいって重力波を放射して合体する、という銀河の進化の枠組みが確立された。銀河の合体は、星形成や超大質量ブラックホールの成長の引き金にもなり、ガスのアウトフローによって恒星の量が調節される。この理論的な描像は、スターバーストや超大質量ブラックホールによって生じるアウトフローの最近の観測によって裏付けられているが、これらのアウトフローが星間物質とどのように相互作用しているかはよく分かっていない。さらに、銀河のフィードバックに対する星形成とブラックホールの活動の相対的な寄与も明らかになっていない。本論文では、典型的な合体銀河NGC 6240の中心領域における二重のアウトフローの観測について報告する。我々は、ブラックホールによって生じる[O III]のアウトフローを北東に、スターバーストによって生じるHαのアウトフローを北西に見いだした。アウトフローの方向と位置から、それらを空間的に分離し、それぞれの特性を独立して研究することが可能になる。Hαバブルの質量流出率は1年当たり太陽質量の10倍で、[O III]の円錐体の質量流出率は75倍であると見積もられた。これらを組み合わせた質量放出率は星形成率と同程度であり、星形成に対して負のフィードバックが生じていることが示唆される。

