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進化学:化石貝形虫類では、雄の高い性的投資が絶滅の駆動要因となった

Nature 556, 7701 doi: 10.1038/s41586-018-0020-7

性選択は、配偶者をめぐる競争において優位性を与えるような形質に有利に働く。多くの場合、そうした形質を生み出して維持するにはコストがかかるが、それはこうしたコストが形質に伴う信号および合図の正直さの強化に役立つからである。進化モデルの一部は、性選択が個体群レベルでもコストを生み出すと予測しており、これによって個体群が条件の変化に適応する能力が制限され、絶滅リスクを増大させる可能性があるとしている。しかし他のモデルは、性選択が適応を加速させて有害な変異の排除を増進し、個体群を絶滅から保護していると示唆している。こうしたモデル間の矛盾を解決することは、生物多様性の歴史を説明する上で重要であるだけでなく、現在の生物多様性の危機に関する機構の理解にも関係してくる。モデルから導かれた相反する予測を検証しようとする過去の取り組みは、現生種に限られており、種の絶滅に関しては間接的な代理指標に依存していた。今回我々は、性的二型性の背甲を有する二枚貝に似た小型の甲殻類であるシセレ上科貝形虫類の情報に富む化石記録を用いて、性選択が実際の種絶滅にどのように関係するか調べた。その結果、性的二型性がより顕著な種、つまり雄の生殖への投資が最高レベルの種は、生殖への投資が最低レベルの種と比較して、推定される絶滅速度が10倍高いことが明らかになった。こうした結果は、性選択が絶滅において重大なリスク因子となり得ることを示している。

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