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発生生物学:マウスの胚性致死変異体では胎盤形成不全が非常に多い

Nature 555, 7697 doi: 10.1038/nature26002

大規模な表現型解析研究から、マウスの遺伝子ノックアウトのおよそ25〜30%が、子宮内致死を引き起こすことが明らかになっている。胚体外組織である胎盤は発生の進行に重要な役割を担っているにもかかわらず、これらノックアウト変異体の解析は、胎盤ではなく主に胚に的を絞って行われてきた。今回我々は、Deciphering the Mechanisms of Developmental Disorders計画で得られた胚性致死あるいは一部生存可能な103のノックアウトマウス系統について、胎盤の表現型をスクリーニングした。その結果、妊娠中期以降に死亡するノックアウト系統の68%に、胎盤の形態異常が認められることが分かった。初期致死(胚性9.5~14.5日)は、ほぼ必ず重度の胎盤形成不全を伴っていた。胎盤の異常は、脳、心臓、血管の発生異常と強く相関していた。変異体の栄養膜幹細胞と条件付きノックアウトの解析から、除去したときに胚性致死の原因となる相当数の因子の主要な遺伝子機能が、栄養膜細胞におけるものであることが示唆された。これらのデータは、胚の発生異常への寄与という点で著しく過小評価されてきた胎盤異常の重要性を明確に示しており、また胎盤形成の制御の中心となる重要な分子ノードを示唆している。

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