Letter

天文学:大質量のコンパクトな銀河NGC 1277周辺にある単一種族の赤色球状星団

Nature 555, 7697 doi: 10.1038/nature25756

大質量銀河は、最初にガスが収縮し中心部で星が爆発的に大量に形成され、その後物質が降着して恒星ハローや暗黒物質ハローが形成されるという、2つの段階で生じると考えられている。そうした銀河内部の球状星団の系も、同じような様式で形成されると考えられている。最初の中心部の爆発的形成によって金属の多い(スペクトル的に赤色の)星団が形成されるのに対し、より金属の少ない(スペクトル的に青色の)星団は、後の低質量の衛星銀河の降着によってもたらされる。この形成過程から、大質量銀河の球状星団の系に見られる、多モードの可視光の色分布が生じると考えられている。本論文では、大質量の化石銀河の候補天体であるNGC 1277の可視光による観測について報告する。この天体は高赤方偏移を示す「レッド・ナゲット(red nugget)」銀河で、近傍の進化していない銀河の1例である。我々は、NGC 1277の球状星団系の可視光の色の分布が単一モードで、完全に赤色であることを見いだした。この発見は、星団系が青色の星団を常に示す(そして青色の星団が一般に支配的な)、質量が同程度かそれ以上の他の銀河とは非常に対照的である。我々は、NGC 1277の星団系の色分布が、銀河の初期の収縮後に、質量降着をほとんど、あるいは全く受けていないことを示し、可能性のある合体史のシミュレーションを用いて、降着に起因する星の質量が銀河の全恒星質量のおそらく最大で10%であることを明らかにする。今回の結果は、NGC 1277が真の化石銀河であることを裏付けており、青色の星団が現在の大質量銀河における降着した種族を構成していることを示している。

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