Letter
天文学:超新星の誕生時に起こる急激な増光
Nature 554, 7693 doi: 10.1038/nature25151
超新星として爆発する大質量星の特性を明らかにすることは難しい。星の表面に衝撃波が出現した後、最初の数分から数時間の間に放出される電磁放射は、爆発している星の最後の進化や構造について重要な情報を伝える。しかし、超新星爆発がいつ起こるかは予測不可能なので、この短時間の初期段階を検出することは困難である。本論文では、生まれたばかりの標準的なIIb型超新星(SN 2016gkg)を偶然に発見したことについて報告する。この超新星は、可視光の波長で1日当たり約40等級という急激な増光を示した。非常に多数の観測が行われた結果、超新星となった星の最も外側の構造と、衝撃波の出現の物理の詳細な研究が可能になった。本研究では、爆発の流体力学的なモデルを構築し、これによって別々の物理過程によって支配される異なる段階を経て超新星が進化していく全体像を自然に説明することができた。この結果は、衝撃波伝播を、爆発を引き起こす未知の機構とは切り離して扱うのが適切であることを示唆している。

