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集団遺伝学:古代ゲノムの並列する横断面から明らかになった初期ヨーロッパ農耕民の複雑な遺伝史

Nature 551, 7680 doi: 10.1038/nature24476

古代DNAの研究からは、新石器時代のヨーロッパ人集団の起源が、定住していた狩猟採集民との混血が限定的なアナトリアからの移住者であったことが確立されている。しかし、新石器時代の集団間相互作用および混血の時空間的動態に関しては、まだ答えの得られていない疑問が多い。今回我々は、新石器時代および金石併用時代の合計180点の標本(うち130点は新規標本)から得たゲノム規模の高分解能古代DNAデータセットを用いて、ヨーロッパ各地で生じた新石器化の集団動態を調べた。これらの標本は、ハンガリー(紀元前6000~2900年、n = 100)、ドイツ(紀元前5500~3000年、n = 42)、およびスペイン(紀元前5500~2200年、n = 38)に由来する。その結果、遺伝的多様性は主として局地的な過程によって形成され、狩猟採集民系統の起源および比率は、3つの地域間で、また経時的にも異なっていることが分かった。祖先的特徴が異なる集団同士の混血は広く認められ、ほぼ全ての文化的移行にわたって識別可能な集団の変化を生じていた。今回の結果は、遺伝子流動が新石器時代を通じてどのようにヨーロッパ人集団を再構築したかについて新たな光を当てるとともに、時系列に基づくサンプリングおよびモデリングの手法が歴史上の集団間相互作用のさまざまな側面を明らかにする可能性を示している。

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