Letter

幹細胞:マウスEPSCの樹立

Nature 550, 7676 doi: 10.1038/nature24052

エピブラストに由来するマウス胚性幹(ES)細胞は、胚盤胞に移植された際には体細胞系譜と生殖系列には寄与できるが、栄養外胚葉や原始内胚葉に由来する胚体外組織には寄与できない。今回我々は、8細胞期の各割球から、および、マウスのES細胞や誘導多能性幹(iPS)細胞の直接変換により、EPSC(expanded potential stem cell)を樹立できたことを報告する。意外にも、キメラ形成実験において単一のEPSCが胚本体と栄養外胚葉系譜の両方に寄与することが分かった。また、in vitroでEPSCから直接、栄養外胚葉幹細胞や胚体外内胚葉幹細胞を作り出すことができた。エピゲノム解析や単一細胞トランスクリプトーム解析から、EPSCは割球特異的なシグネチャーが豊富で、動的なDNAメチロームが見られることが示された。今回マウスEPSCが樹立されたことから、他の哺乳動物種においてもEPSCを樹立できる可能性が指し示された。

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