天文学:星の掩蔽から求められた準惑星ハウメアのサイズ、形状、密度、環
Nature 550, 7675 doi: 10.1038/nature24051
太陽系外縁天体である既知の4つの準惑星の1つハウメアは、非常に細長く、高速に自転している。他の準惑星とは対照的に、そのサイズ、形状、アルベド、密度は、あまり絞り込まれていない。ケンタウルス族天体のカリクロは、巨大惑星以外で環系を持つことが明らかになった最初の天体であり、後にケンタウルス族のキロンにもカリクロの環と似たようなものが存在していることが見いだされた。本論文では、遠方の星の前面を通過するハウメアの、地上の複数の天文台からの観測結果(複数弦の星食)について報告する。ハウメアの本体の周りに観測された二次的な事象は、オパシティー0.5、幅70 km、半径2287 kmの環の存在と一致する。環は、ハウメアの赤道と衛星ヒイアカの軌道と同一平面上にある。環の半径は、それがハウメアの自転周期との3:1の平均運動共鳴付近に位置している、つまり環の粒子が1回公転する間にハウメアは3回自転することを示している。ハウメア本体による掩蔽では、瞬間的に、約1704 kmと1138 kmの軸を持つ楕円形状が投影された。回転による光度曲線と組み合わせて、掩蔽から、ハウメアの三次元的な向きとその三軸形状が絞り込まれるが、この形状は、静水圧平衡にある均一な天体と矛盾する。ハウメアの最も長い軸は、少なくとも2322 kmとこれまで考えられていたよりも長く、この長さからハウメアの密度の上限が1 m3当たり1885 kg、幾何学的アルベドが0.51であることが示され、これらは共にこれまでの推定値よりも小さい。さらに、ハウメアの密度のこの推定値は、これまで推定されていたよりも冥王星の密度に近く、予想と一致した。窒素またはメタンが支配的な全球的大気は、検出されなかった。

