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分子生物学:S期とG2期でのDNA修復経路選択はNHEJ阻害因子CYRENにより調節される
Nature 549, 7673 doi: 10.1038/nature24023
古典的非相同末端結合修復(cNHEJ)と相同組換えは、細胞周期の際に二本鎖DNA切断の修復で競合する。細胞周期G1期では相同組換えが抑制されているが、S期とG2期ではどちらの経路も働いている。しかし、S期とG2期にcNHEJが相同組換えに常に打ち勝つわけではない理由は不明である。今回我々は、CYREN(cell cycle regulator of NHEJ)が、cNHEJの細胞周期特異的阻害因子の1つであることを示す。CYRENを抑制すると、S期とG2期中にcNHEJがテロメアや染色体内切断部で起こるようになり、CYRENを欠失した細胞は、損傷誘導に際しG1期以外に限定して染色体異常が蓄積する。CYRENはKu70/80ヘテロ二量体に結合することによって働き、突出末端のある切断部で、突出末端を保護することによりcNHEJを選択的に抑制する。従って、CYRENはcNHEJの直接的な細胞周期依存的阻害因子であり、姉妹染色分体が存在する細胞周期の各段階において、相同組換えによる誤りのない修復を促進すると考えられる。

