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免疫学:母体の腸内細菌は仔マウスに神経発達障害を促進する

Nature 549, 7673 doi: 10.1038/nature23910

母体免疫活性化(MIA)は、霊長類と齧歯類の仔の両方において、神経発達障害を伴う行動異常に関与している。ヒトでは、胎児の母体炎症への曝露が自閉症スペクトラム障害発症の可能性を増加させることが、疫学研究から示唆されている。妊娠マウスでは、17型ヘルパーT(TH17)細胞(多くの炎症状態に関与するCD4+エフェクターヘルパーT細胞)によって産生されるインターロイキン17a(IL-17a)が、MIAにさらされた仔で行動および皮質の異常を引き起こす。しかし、他の母体因子がMIA関連表現型を促進するために必要かどうかは不明である。さらに、MIAが母体血中におけるIL-17aの増加を伴うT細胞活性化をもたらす基盤となる機構も、あまり分かっていない。本研究で我々は、仔におけるMIA表現型には、TH17細胞分化を促進する母体の腸内細菌が必要であることを示す。腸内TH17細胞を誘導するマウスの共生セグメント細菌もしくはヒトの共生細菌を定着させた妊娠マウスは、MIA関連異常を持つ仔を生じる可能性が高かった。また、MIAに曝露した際に、妊娠している雌マウス由来の小腸樹状細胞はIL-1β、IL-23およびIL-6を分泌し、T細胞を刺激してIL-17aを産生させるが、これは非妊娠マウス由来の小腸樹状細胞では起こらないことを示す。総合すると、我々のデータは、TH17細胞を誘導する傾向を持つ特定の腸内共生細菌が、妊娠中に感染や自己炎症性症候群による免疫系の活性化を経験した母親の仔において、神経発達障害のリスクを増加させる可能性を示唆している。

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