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幹細胞:アスコルビン酸は造血幹細胞の機能と白血病発生を調節する

Nature 549, 7673 doi: 10.1038/nature23876

培養中では幹細胞の運命が代謝産物のレベルに影響を受けることがあるが、in vivoにおいて正常組織中の代謝産物レベルの生理学的変動が幹細胞機能を調節するかどうかは分かっていない。本論文では、組織から直接単離されたまれな細胞集団を解析するためのメタボロミクスの手法について説明し、さらにこの手法を用いてマウスの造血幹細胞(HSC)と分化能が限定された造血前駆細胞とを比較する。各造血系細胞はそれぞれ異なる代謝シグネチャーを持っていた。ヒトとマウスのHSCではアスコルビン酸レベルがとりわけ高く、これは分化に伴って低下した。マウスで全身的にアスコルビン酸を枯渇させると、HSCの出現頻度と機能が上昇し、その一因は腫瘍抑制性のジオキシゲナーゼであるTet2の機能低下だった。アスコルビン酸の枯渇は、Flt3の遺伝子内縦列重複(Flt3ITD)型白血病変異と協働して白血病発生を加速する。こうした変化は細胞自律的機構に加えて、おそらくは細胞非自律的機構も介して起こり、食餌中のアスコルビン酸によって解消された。アスコルビン酸は細胞自律的に働いて、Tet2依存的およびTet2非依存的機構により、HSC機能と骨髄造血を負に調節する。従って、アスコルビン酸はin vivoでHSC内に集積してTet活性を促進し、それによってHSCの頻度を制限して、白血病発生を抑制している。

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