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惑星科学:溶融と蒸発によって確立された地球の揮発性物質含有量

Nature 549, 7673 doi: 10.1038/nature23645

地球のケイ酸塩部分は、成分が最も太陽に似ている隕石であるCIコンドライトと比べて、鉛、亜鉛、インジウム、アルカリ元素などの揮発性が中程度の元素が著しく枯渇している。こうした枯渇は、質量が地球の10~20%の揮発性物質に富む天体が還元的で揮発性物質を含まない原始地球へと集積し、その後一部の元素が部分的に核に抽出されたとすれば、定性的に説明できる可能性がある。しかし、地球の揮発性物質の供給源についてはまだ答えの見つかっていない疑問がいくつかあり、中でも特筆すべきは地球のケイ酸塩部分にインジウムが過剰に存在することである。今回我々は、地球と前駆天体の集積時に生じた溶融過程を調べ、温度と酸素フガシティーを固定した条件下での蒸発実験について報告する。その結果、ケイ酸塩地球における揮発性元素の枯渇パターンは、揮発性物質に富んだコンドライト的天体の単純な集積ではなく、部分溶融と蒸発に一致することが分かった。我々は、前駆天体上や、おそらく月を形成した巨大衝突時における溶融と蒸発によって、地球上で観測される揮発性が中程度の元素の存在度が確立されたと主張する。

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