Letter

がんモデル:小児固形腫瘍の患者由来の同所性異種移植片

Nature 549, 7670 doi: 10.1038/nature23647

小児固形腫瘍は、内胚葉性、外胚葉性あるいは中胚葉性の細胞系譜から生じる。固形腫瘍の小児患者の全生存率は75%だが、再発性疾患の全生存率は30%以下である。小児固形腫瘍の複雑性と多様性を捉え、再発性疾患の新たなモデルを確立するために、今回我々は、診断、再発、剖検時に患者由来の同所性異種移植片を作製するプロトコルを開発した。腫瘍試料は168人の患者から提供され、12種類のがんについて、67の患者由来同所性異種移植片を樹立した。患者由来異種移植片腫瘍の起源は、それらの遺伝子発現プロファイルとエピゲノムに反映されていた。我々は、異種移植片中のクローン集団が患者の腫瘍を再現するかどうかを調べるために、詳細なクローン解析など、腫瘍のゲノムプロファイリングを行った。いくつかの薬剤脆弱性が見つかり、WEE1阻害剤(AZD1775)、イリノテカンおよびビンクリスチンの組み合わせにより、複数の横紋筋肉腫の患者由来同所性異種移植片腫瘍でin vivoでの完全奏効を引き起こせることが明らかになった。

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