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がん:転移がんの統合的臨床ゲノミクス
Nature 548, 7667 doi: 10.1038/nature23306
転移はがん関連死の主原因である。がんゲノムアトラスは、外科的切除で得た原発性腫瘍タイプの塩基配列解読を行ってきたが、臨床で入手した転移がんについて利用できる総合的分子解析結果ははるかに少ない。今回我々は、成人患者500人の多様な系譜と生検部位の転移性固形腫瘍について、全エキソームと全トランスクリプトーム塩基配列解読を行った。転移がんで体細胞変異を起こした遺伝子で最も一般的なものは、TP53、CDKN2A、PTEN、PIK3CAおよびRB1などだった。発がんの原因と考えられる生殖系列バリアントは12.2%の症例で見られ、それらの75%はDNA修復の欠陥と関連していた。RNA塩基配列解読によりDNA塩基配列解読を補完したところ、遺伝子融合、経路活性化および免疫プロファイリングが明らかになった。我々の結果は、統合的な塩基配列解析から、転移がんの複雑な分子的全体像と微小環境について、臨床的意義のある多次元的な考察が得られることを示している。

