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神経科学:昆虫脳の学習・記憶中枢の完全なコネクトーム
Nature 548, 7666 doi: 10.1038/nature23455
刺激を正または負の強化と連合することは生存に不可欠だが、連合記憶を司る高次の回路の完全な配線図は、これまで描かれたことがない。今回我々は、そうした回路の1つであるショウジョウバエ(Drosophila)幼虫のキノコ体について、シナプス単位の分解能で配線図を再現した。大部分のケニヨン細胞は、ランダムな組み合わせの入力を統合するが、一部の細胞は単一の投射ニューロンからの定型的入力を受けていることが分かった。この構成によって、ある刺激弁別課題でのモデル出力ニューロンの成績は最大化する。また、キノコ体各区画にこれまで知られていなかった結合、すなわち、相互的なケニヨン細胞から調節ニューロンへの結合、調節ニューロンから出力ニューロンへの結合、そして意外なほど多数のケニヨン細胞間の反回性結合を含む、新しいカノニカルな回路が見つかった。出力ニューロン間で見られた定型的結合は、学習された行動の選択を強化している可能性がある。キノコ体の完全な回路地図は、この学習・記憶中枢の今後の機能的研究を導くことになるだろう。

