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神経科学:乳児の社会的光景の見方は遺伝的に制御されており、自閉症児では非典型的である
Nature 547, 7663 doi: 10.1038/nature22999
乳児は、手を伸ばしたり這ったり歩いたりするよりずっと前に、目で見ることで世界を探っている。見て覚え、関わり合い、顔や顔様の刺激や生物的な動きなどの社会的刺激に対して、優先的な注意を向ける。この能力(視覚的な社会的関与)は、出生直後から典型的な乳児の発達を形作っており、自閉症児ではこれが特徴的に障害されている。今回、優先的注意のレベルや、眼球運動のタイミング、方向および目標付けなど、社会的光景を見るやり方の差異は、遺伝的諸因子によって強く影響され、社会的情報の能動的探索に直接的に由来する効果を持つことが分かった。疫学的に確実な双生児166人(一般集団からの代表サンプルとして抽出)と双生児ではない自閉症児88人、対照単生児84人の合計338人の乳幼児について一連の視標追跡実験を行った結果、一卵生双生児間に非常に高い一致(0.91)が見られたが、二卵性双生児間の一致は比較的低い(0.35)ことが分かった。また、最も遺伝性が高かったのは、顔の目と口の領域に優先的注意を払う性質で、これも自閉症児で明らかに低下していた(χ2 = 64.03、P < 0.0001)。これらの結果は、視覚的な社会的関与は、自閉症だけでなく、社会的情報探索における集団内の差異にも関係する神経発達上の中間形質であることを意味している。さらに今回の結果から、ヒトの生物学的ニッチ構築法の1つが明らかになり、表現型の違いは個人の遺伝子型と乳幼児期の経験との相互作用で生じることが分かった。

