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神経炎症:I型インターフェロンが介在するループスにおけるミクログリア依存的なシナプス消失
Nature 546, 7659 doi: 10.1038/nature22821
全身性エリテマトーデス(SLE)は難治性の自己免疫疾患であり、腎臓や皮膚、肺などの組織に自己抗体が沈着することを特徴とする。重要なことに、最高で75%のSLE患者が何らかの神経精神症状を経験しており、そうした症状は不安、うつ、認知機能障害から発作、さらにまれな例では精神病にまでおよび、まとめて中枢神経系(CNS)ループスと呼ばれる。一部の症例では、抗NMDAR抗体や抗リン脂質抗体など、特定の自己抗体が、CNSループスを促進している。しかし、ほとんどの患者では、これらの症状の基礎となる機構は不明である。CNSループスは、一般にループス診断時あるいは最初の1年間で現れることから、末梢性自己免疫に関与する初期因子が、CNSループスの症状を促進している可能性が考えられる。今回我々は、ループス発症傾向を持つマウスでの行動表現型とシナプス消失が、I型インターフェロン(IFN)シグナル伝達の阻害により防止されることを報告する。また、ループス傾向マウスでは、I型IFNの刺激によりミクログリアが活性化して反応性が高まり、ニューロンやシナプスの物質を飲み込むことが分かった。これらの知見と、SLE患者の死後脳海馬切片でI型IFNシグナル伝達の上昇が観察されたことは、I型IFN受容体アンタゴニストのanifrolumabの進行中の臨床試験の評価に役立つかもしれない。さらに、IFN誘導性のミクログリア依存的シナプス消失が、ミクログリアのトランスクリプトームデータとともに明らかになったことで、CNSループスが他のCNS疾患と結び付けられ、SLE患者の一部で見られる神経症状の1つの説明が提供される。

