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視覚:重力軸と体軸に沿った運動の網膜での符号化
Nature 546, 7659 doi: 10.1038/nature22818
動物の自己運動は、相補的な視覚反射と前庭反射を誘発して視覚像の安定と体のバランスを保つ。空間内での平行移動(並進)は、網膜像運動(視覚流)の1つの全体的パターンを生み出し、回転はまた別のパターンを生み出す。今回我々は、in vitroにおいて、展開したマウス網膜で運動方向感受性神経節細胞(DSGC)の運動方向選好を調べた。その結果、DSGCの各サブタイプでは、運動方向選好は特定の並進視覚流と並列するよう地理的配置によって異なっており、空間内移動のある特定の方向に同調する1つの神経集団を形成していることが分かった。表現されていたのは4つの基本的並進移動方向で、それらは適応性の高い2つの軸、体軸と重力軸と並列していた。あるサブタイプはマウスの前進時に出力を最大にし、別のサブタイプはそれぞれ後退、上昇、下降時に出力を最大にした。また、DSGCには2つのクラス、すなわちオン型DSGCとオンオフ型DSGCがあり、空間配置は共通だが、上記の4つのチャネルへの重み付けが異なっていた。それぞれのサブタイプ集団は、回転に対しても同調していた。DSGCのチャネルの相対的活動によってあらゆる並進と回転が独特に符号化される。網膜系と前庭系はどちらも自己の並進運動と回転運動を符号化しているが、両者の座標系は異なる。

